こんにちは!お酒好きの皆さん。今日は、パーティーなどで人気のテキーラのルーツと歴史についてご紹介します。テキーラといえば、華やかなパーティーやカクテルのイメージが強いかもしれません。しかし、その背景には、深い歴史と情熱が詰まっています。
◯テキーラとは?
テキーラとは、メキシコを中心とした中南米などに分布する常緑の多肉植物アガベを原料として作られたスピリッツで、アガベの割合や熟成度合いから種類が決まります。同じテキーラでもそれぞれ個性的な特徴を持っている銘柄で、ショットでもカクテルでも楽しめるものばかりです。
◯テキーラの歴史
①古代のルーツ
出典:https://4travel.jp/os_shisetsu/10385869
テキーラの起源は、『月のピラミッド』で知られる古代テオティワカン文明の2世紀頃まで遡ります。当時、プルケというアガベ植物から作られる発酵飲料を神聖な儀式に使っていました。プルケはアガベの樹液を発酵させた醸造酒で、現在のテキーラとは異なり、低いアルコール度数と甘酸っぱい味わいでした。
②メスカルの誕生
出典:https://liquorpage.com/tequila-brands/
16世紀にスペイン人がメキシコに到来し、蒸溜技術を持ち込んだ事で、メスカルが誕生しました。スペイン人は、アガベから得られるプルケを蒸溜し、アルコール度数の高いスピリッツを作り出しました。
③テキーラ誕生
出典:https://www.biccamera.com/bc/i/topics/osusume_tequila/index.jsp
テキーラの誕生は18世紀半ば、メキシコは西北の地方のシエラマドレ山脈で起こった山火事に関係してます。ハリスコ州テキーラ村の近くアマチタリャの焼け跡には、黒く焦げたブルーアガベがごろごろと転がっているほどの大惨事でした。しかし、一面に独特の甘い香りが漂っており、それを不思議に思った村人が一つのブルーアガベを手で潰すと、チョコレート色の美味しい甘みの汁が滲み出てきました。ブルーアガベが山火事の熱で砂糖を生み出していたのです。それを知ったスペイン人がこの汁を搾り、発酵,蒸溜してみると今までに無い格別なスピリッツ テキーラが誕生しました。
④テキーラの発展
ハリスコ州を中心にテキーラの生産が盛んになり、メキシコ全土に広がりました。19世紀には、テキーラはメキシコの主要な輸出品となり、カクテル マルガリータやラテンリズムの『テキーラ』のおかげもあってか世界中で人気を博しました。しかし、品質のばらつきや模倣品の増加が問題となり、1974年にメキシコ政府はテキーラの原産地呼称を確立しました。これによりメスカルの中でも、テキーラ村を中心とする特定の地域で栽培されたブルーアガベを原料として、特定の地域で蒸溜したものだけがテキーラと名乗ることができるようになり、品質が保証されました。
⑤現在のテキーラ
現在のテキーラは、アガベの栽培から製造まで厳しい規制のもとで作られています。特に100% De Agave(100% デ アガベ)とMixtos(ミクスト)の2種類のテキーラがあり、100% De Agaveはアガベのみを使用し、Mixtosはアガベ以外の糖分を混ぜて作られます。100% De Agaveは、特に高品質で、その滑らかな味わいが特徴です。
◯まとめ
今日は、パーティーにも大人気のテキーラのルーツや誕生の歴史についてご紹介しました。パーティーなどで感じる華やかなイメージとは違い、今までご紹介したカシスリキュールやカルーアの歴史よりもとても長い歴史をもち、神聖な儀式にも使われるお酒でした。現在では、ウォッカ,ラム,ジンと並ぶ世界の4大スピリッツとなり、世界中からショットやカクテル,デザートのトッピングまでさまざまな形で愛されるお酒になっています。ちょっと贅沢なリラックスタイムに100% De Agaveのテキーラを片手に、長い歴史を感じて楽しんでみてください。
では、皆さんも素敵なテキーラタイムをお楽しみください!
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